跳至内容
しっぽのぬくもり

しっぽのぬくもり

小さな頃からずっと、私には犬がいるのが当たり前でした。

その中でも、「ココ」は特別でした。

私が学生の時に拾った、小さな茶色の雑種犬。

受験や就職、恋愛の失敗……

どんな時も、私が泣くと、ココは黙って寄り添ってくれた。

年を取ったココは、やせ細り、目も見えなくなったけど、私の手のぬくもりだけは忘れずにいました。

「ありがとうね」

最期に、何度も言葉をかけて、私はココを見送りました。

数日後、どうしても涙が止まらず、ふと、夜の空を見上げました。

星が一つ、いつもよりも強く輝いている気がしました。

「きっとココだ」

そう思った瞬間、胸がぎゅっと熱くなり、涙ではなく、感謝の気持ちがあふれてきました。

その夜、ネットのサイトで、同じように空に祈りを捧げた方々の声を読みました。

「私も」「うちの子も」――悲しみは、私だけのものではないと知った時、心が少し軽くなったのです。

私は空へ、ココへの手紙を送りました。

「ありがとう。ずっと忘れないよ。」

そして、空を見上げるたびに、私は思います。

「また、しっぽのぬくもりを感じられる日まで、頑張るね。」

 

上一篇文章 下一篇文章

「もう会えない」から
「いつも一緒」へ

ペットロスに寄り添い、心を癒す新たなかたち「そらメモリアル」

サービスを申し込む